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プラスチック塗装とは

プラスチック塗装

ロボット制御によるスーパースピンドル方式の塗装ラインで本格的に生産しています

プラスチック塗装とは、プラスチック製品の表面処理や加飾の方法の一つであり成形後の製品の表面に塗料を均一に塗布し被膜で覆います。表面の微小なキズや荒れ、仕上げムラを隠ぺいし成形品単体より外観品質が向上し、表面硬度の強化や耐久性の改善などを実現できます。弊社ではロボット制御によるスーパースピンドル方式の塗装ラインを2基有し、スマートフォン、自動車はじめプラスチック部品の塗装製品を生産しています。また弊社独自のマスキング技術により精密な塗り分け塗装、部分塗装の製品を製造しており、高い評価を頂いております。

プラスチック塗装の目的、効果

外観面美観向上 美観付与

比較写真塗装前、塗装後表面状況塗装前、塗装後表面状況

成形品表面の微小なきずや荒れ、仕上がりのムラなど美観、質感を損ねる要素を隠蔽するとともに均一に塗料が塗布され見栄え、高級感が飛躍的に向上します。また原料そのものの色を基調として微妙な色合い色調を補正し高級な質感を実現できます。

薬品や風雨からの保護、劣化防止

プラスチック表面を塗膜で被い保護することで屋外の風雨や紫外線、薬品による浸食、劣化を防止します。

抗菌、撥水性の付加

抗菌や撥水性の塗料を製品表面に塗布することで機能を付加できます。

塗装に使われるプラスチック材料

塗装に適するプラスチック材料

下記の材料は表面の前処理なしにそのまま塗装することができます。

  • ABSABS
  • PSPS
  • PC+ABSPC+ABS

直接塗装ができない(プライマー等の前処理が必要な)プラスチック材料

結晶性樹脂は、耐薬品性が高いため溶剤には侵されにくく、塗料の接着強化のためにプライマーなどの表面処理を前もって行います。

  • POM:専用のプライマーが必要POM:専用のプライマーが必要
  • PBT:プライマーが必要PBT:プライマーが必要
  • PPS:しっかりした密着性を得るならば、紫外線などによる表面改質が必要PPS:しっかりした密着性を得るならば、紫外線などによる表面改質が必要

弊社が塗装仕様で使っているプラスチック材料

以下の材料を使用しています。

  • ABSABS
  • PC+ABSPC+ABS
  • PC、PC+GFPC、PC+GF
  • PAMXD6(商品名:レニー)PAMXD6(商品名:レニー)
  • PBT+GFPBT+GF

塗料の種類

弊社が使っている塗料について説明します。プラスチック製品の加飾に用いる塗料には、水性と油性があり、弊社では油性を使用しています。また、油性には1液塗料と2液反応型塗料があります。弊社で多くの成形品は、UV塗料を使用しています。

プラスチック塗装の注意点、ポイント

  1. 塗装ブースの温湿度管理及び塗料の温度管理。クリーン化が必要です。成形品に油や、ごみ、ほこりが付いていない事。
  2. 被塗装面に塗料が着かないマスキングを行う事。
  3. 塗装した成形品の機械的強度は一般的に塗装前の状態に比べ低下します。

弊社の塗装設備

弊社では埼玉工場に量産用塗装が2基、中原工場に試作兼用ライン1基を有し、プラスチック塗装の大量生産が可能です。
また、塗装設備の様子は弊社の工場紹介動画(5:33~) でもご案内しておりますので、是非ご覧ください。

埼玉工場のスーパースピンドル塗装ライン

埼玉工場には量産用の塗装ロボットによるスーパースピンドル塗装ラインを2基(3ブース、2ブース)を有しています。

  • 塗装機への投入塗装機への投入
  • 除塵除電実施除塵除電実施
  • スーパースピンドルでの塗装(3コート)スーパースピンドルでの塗装(3コート)
  • 塗料の吐出他のコントロール塗料の吐出他のコントロール
  • 塗装後の取り出し塗装後の取り出し

中原工場のスーパースピンドル塗装ライン

中原工場には試作兼用ライン(スーパースピンドル、1ブース)があります。少量生産にも対応でき埼玉工場の量産機と塗装条件リンクして精密な色調を再現できます。

  • 試作塗装機の全景試作塗装機の全景
  • 塗装ブース塗装ブース
  • 乾燥機乾燥機
  • UV照射部UV照射部

弊社の塗装設備の特徴

塗料のロスが少ない

弊社ではスーパースピンドル方式を採用し噴射ガンが製品形状に合わせて正確に動くので噴射ガンが固定のスピンドル方式より無駄な塗料ロスが格段に少なくなります。高価な塗料を無駄なく有効に塗装でき、スピンドルできスピンドルなど他の方式より材料コストを低減できます。

細かい塗装条件の再現性に優れる

塗料の噴射条件、ガンの位置や動きを全てパソコンで管理、コントロールしています。前に設定したガンの位置や噴射条件ガンの動きを全てパソコンに記憶し呼び出せばすぐに塗装条件を正確に再現できます。他の方式より微妙な色調の再現に優れます。また精密な塗り分け塗装が可能になります。

段取り時間が短く多品種少量生産にも向く

塗装条件、ガンの動きを全てパソコンに記憶し管理しているので設定条件がすぐに正確に再現できるので調整などの段取り時間が大幅に短縮されます。他の方式より多品種少量生産に向いており塗料ロスの低減と合わせて製造コストの低減になります。

弊社の塗装塗り分け、部分塗装技術

弊社では精密な塗装塗り分け製品の製造を得意としています。マスキングにテープなどを使わず、主にマスキング専用成形品の冶具を製作し塗装塗り分け製品を大量生産しています。成形により大量生産した高精度のマスキング冶具を使うことで、治具はめ、外しの作業を単純化して生産効率を大幅にアップし、生産コストを低減しています。金型製作を内製化しているので弊社独自のノウハウを活かしたきめ細かな精密なマスキング治具の製作が可能となります。マスキング成形品用の金型を自社生産できることが他社にない強みです。

塗り分けの精度

弊社独自のマスキングノウハウにより、誤差0.3㎜以下の仕上がりを実現しています。以下は塗り分けをした製品例です。

  • 携帯電話 カラー塗り分け1
  • 携帯電話 カラー塗り分け2
  • イヤホンジャック カバー塗り分け

プラスチック塗装に関するご相談について

プラスチック塗装の検討につきましては弊社営業技術部にご気軽に相談して下さい。電話でもメールでも受け付けております。プラスチック塗装について、弊社はプラスチック塗装ついては弊社は長年の経験、ノウハウを活かして顧客様の要求を最大限満足できる提案をさせて頂けると思います。特に精密な塗装塗り分けや部分塗装については弊社は独自のノウハウを持っており、顧客様から高い評価を頂いております。弊社は製品設計から金型製作、試作、量産まで自社一貫体制で手掛けております。詳細な図面を頂かなくても図面を頂けかなくても 略図や構想イメージから製品を具現化することには多くの実績があり顧客様から高い評価を頂いております。

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