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インサート成形の試作

インサート成形 試作

インサート成形の試作について解説します。ここでは、三光ライト工業のインサート成形試作の生産体制をご案内するとともにインサート成形(射出成型)の試作で使用する簡易金型や量産金型、アルミ型を解説します。また、インサート成形試作で使用する様々なプラスチック樹脂の中からPBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、ABS(アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン共重合合成樹脂)の特性を紹介します。あわせてインサート成形試作における弊社の強みをご案内します。

インサート成形 試作についての無料相談

インサート成形試作の生産体制

インサート成形試作の生産体制

三光ライト工業のインサート成形試作の生産体制についてご案内します。弊社はさまざまな成型品で幅広い実績がありますが、インサート成形の金型も自社工場で一貫製造しています。そのため、金型製造を他社に外注するメーカーに比べて、低価格、短納期で製品をご提供します。また、自社工場で一貫製造することで製造段階でのデザイン変更などにも柔軟にお応えできるといった強みがあります。弊社の金型製造拠点は、最寄り駅から徒歩0分の好立地にある中原工場(神奈川県中原区)です。同工場には最新鋭のマシニングセンターやNC放電加工機、3次元CAM/CADなどが設備されており、限りなくスピーディーにインサート成形試作の金型製作から量産に至るまで、お客様のご要望にお応えします。

インサート成形(射出成形)の試作で使用する金属型

インサート成形はその名のとおり、金属や端子、ICタグ、板金、SUS(ステンレス鋼)などを金型内にインサート(挿入)して樹脂と一体化する技術で、射出成形のひとつに含まれます。インサート成形は肉厚の薄いものや複雑な形状など、さまざまな樹脂製品を高速に成形できるため、大量生産に適しています。インサート成形には「フープ成形」、「縦(竪)型ロータリー成形」、「横型+ロボット」などいくつかの成形工法が含まれます。インサート成形には横型もありますが、縦(竪)型のほうがワーク部分の保持が重力方向であることから安定しやすいため、縦(竪)型が主流となっています。ここではインサート成形の試作で使用する金属型のうち、簡易金型、量産金型、アルミ型のそれぞれの特長などをご案内します。

簡易金型

簡易金型は、量産の製造工程に使用する金型ではなく、量産前に少量の試作品の生産を目的として使用する金型です。試作以外にも小規模量産などに使用されます。金属製の簡易金型の場合、鋳造後に切削加工による精密な仕上げが必要です。鉛合金製では融点が低く鋳造性が良いため、強度が得られます。しかし、凝固収縮が大きいために切削加工の手間が増えるといった一面もあります。そのため、凝固収縮が少ないビスマス合金製によって切削加工処理を省く工夫も行なわれています。簡易金型にはアルミ合金製簡易金型や電鋳金型、樹脂製金型などいくつかの種類があります。アルミ合金製簡易金型は高精度で小規模量産にも使用可能であり、コンピュータ数値制御(NC)工作機械で加工します。電鋳金型は原型を忠実に細密に再現できるのがメリットです。樹脂製金型は、耐ショット数や耐久性でやや難がありますが、短期間に生産できるのがメリットで、近年は3Dプリンタで製造されています。

量産金型

量産金型はその名のとおり、大量生産する際に使用される金型で、耐久性の高い鋼材を使って作られています。鋼材は摩耗しにくいため量産金型を作る前段階で、何度も試作品を作りテストを行いますが、大量生産をしても図面通りの精度の高い製品を供給可能です。さらに量産金型を使用することで、耐用ショット数を確保できるため成形に要する時間を短縮できるほか、1個あたりの製品コストが削減されます。量産金型を使用することで精度の高い製品を早く安く生産できるため、価格と品質の向上につながります。一方、量産金型は耐久性が高いがゆえに、金型製作や金型修正でコストと時間がかかるのが難点です。大量生産と長期生産には適していますが、小ロット生産や金型が至急必要な場合には適さない場合もあります。

アルミ型

試作アルミ型はアルミ合金を使用するため、コストを抑えられるのがメリットです。また、量産金型は硬度が高く耐久性がある反面、切削加工がしにくいというデメリットがありますが、試作アルミ型は高度な耐久性は求められないため、加工しやすい材料で製造されます。結果、加工の時間が短縮され、コスト削減となります。簡易金型の金型コマ、いわゆる入子の製作には、マシニングやワイヤー、研磨機、放電加工機などの設備が使用されますが、アルミ型はマシニングのみで切削加工される場合もあります。小ロット・低コスト・短納期で射出成形を行いたい場合には、試作アルミ型が選択されるケースが多々あります。なお、三光ライト工業はアルミ型を製造しておらず、インサート成形の試作は金型のみの対応となりますことをご了承ください。

インサート成形試作で使用するプラスチック樹脂の一例

インサート成形試作で使用するプラスチック樹脂の一例

インサート成形試作で使用するプラスチック樹脂をご紹介します。ここではPBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、ABS(アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン共重合合成樹脂)、LCP(液晶ポリマー、液晶ポリエステル)の材質特性をご紹介しますが、インサート成形試作で使用するプラスチック樹脂は多岐に渡ります。インサート成形の試作で使用するプラスチック樹脂については、三光ライト工業を含むプラスチック成形の専門メーカーにおたずねください。

PBT(ポリブチレンテレフタレート)

PBTは結晶性の汎用エンジニアリングプラスチックで、電気特性、耐薬品性、形状加工性などに優れます。これらの特性を生かし、電気電子や自動車、フィルム向けの押出成形など幅広い用途で使用されています。一方、強アルカリには影響を受けやすく、高温高湿環境下においては加水分解を起こすことがあるので注意が必要です。インサート成形の試作でもひんぱんに使用されます。

PPS(ポリフェニレンサルファイド)

PPSは強度や剛性がきわめて高く、耐磨耗性にも優れる結晶性の熱可塑性樹脂です。280~290℃で溶融する耐熱性や高温特性のほか、耐薬品性、形状寸法安定性、難燃性も兼ね備えています。電気絶縁性にも優れるため、インサート成形による防水コネクタや絶縁部品などに幅広く使用されています。PPSを素材とし、簡易金型や量産金型、アルミ型を使用した試作もたびたび行われており、多種多様な製品が様々な現場や用途で活用されています。

ABS(アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン共重合合成樹脂)

ABSは耐久性や強度、衝撃吸収性に優れ、加工性も高いため、冷蔵庫や洗濯機、テレビ、パソコン、プリンターなどの筐体やハウジングの部分など様々な製品に使用されています。ABSは射出成型金型に加飾フィルムをインサートし成形と同時に加飾を行うフィルムインサート成形などでもたびたび使用される素材のひとつです。フィルムインサート成形はリードタイムの短縮とコストダウンを実現する技術であり、試作をすることでデザインの自由度を高めたり、塗装では表現できない様々な図柄や多色化への対応が可能となります。

LCP(液晶ポリマー、液晶ポリエステル)

LCPは耐熱性や難燃性を有するスーパーエンプラの一つで、特に低吸水性、成形性に優れた樹脂です。衝撃や摩耗に弱く、バリが出やすいなどの難点はありますが、高い成形性を生かして寸法精度が必要とされる精密成形や高流動を活かしての薄肉成形品などに用いられています。スマートフォンのカメラモジュール部品や光ピックアップ部品のレンズホルダーなどの精密部品にも使用されます。インサート成形(試作含む)でも幅広く使用されている樹脂のひとつです。

インサート成形(試作含む)における三光ライト工業の強み

三光ライト工業はインサート成形(試作含む)で豊富な実績を有しています。弊社は短納期、低価格でインモールド成形品をご提供します。少ロット試作や精密部品にも対応致しますので、ぜひお問い合わせください。

短納期を実現

三光ライト工業では、インサート成形品はもとより射出成形金型を自社工場で製作しています。したがって金型製作から成形品の製造に至るまでスムーズかつ短納期で製品をご提供いたします。金型の製作、試作から一貫対応することで製造コストを削減するとともに途中のデザイン変更などにも柔軟な対応が可能です。短納期でとにかく早い納品をご希望の方は三光ライト工業にお任せください。

小ロット試作対応

三光ライト工業は試作を含むインサート成形品の大量生産のご要望はもとより、多品種小ロットのご注文にも柔軟にお応えします。小ロットは一般的にコストが割高になりがちですが、弊社は金型からの一貫生産やこれまで培ったノウハウを最大限使って小ロットであっても最大限コストを軽減し、製品をご提供します。

精密部品にも対応

三光ライト工業はこれまで光学部品や電子関係の精密製品、複雑形状の製品などでも豊富な実績があります。特に生活必需品である携帯電話をはじめとした通信機器の筐体部分や各種コネクターカバーを含む精密部品などを製造してきました。精密部品や複雑形状部品のインサート成形試作品も承ります。ぜひご相談ください。

インサート成形(試作含む)や2色成型は三光ライト工業にお任せください

三光ライト工業はインサート成形に加え、真空成形でも豊富な実績があります。高度な流動解析に基づく2色成形LIM成形フィルムインサート成形、フィルムインモールド成形などにも対応しますのでご用命ください。特に2色成形品は多岐にわたり、本体に黒または着色した材料と文字やマークに透明または半透明の材料を一体成形して製造した車載用内装部品などでも製造実績があります。2色成形で使用する材料、素材のひとつに「エラストマー」があります。エラストマーは一般に「ゴム」と呼ばれる熱硬化性エラストマーと、熱可塑性エラストマーに大別されますが、弊社が2色成形で主に使用するのは熱可塑性エラストマーです。一般にナイロンと呼ばれるポリアミド(polyamide) などの高分子化合物も2色成形の材料となります。弊社は最新鋭の全自動射出成形機をはじめ各種全自動機、半自動機、高機能の三次元CAD/三次元CAMを複数設備しており、高精度のNC加工を駆使してお客様のご期待に応えます。また、弊社は「アッセンブリ(組立加工)」も可能なメーカーであり、プラスチック成形品の製造だけでなく、塗装、印刷などの二次加工はじめ簡単なアッセンブリやパッケージ品や組み立ても承ります。さらに弊社は金属部品の圧入も得意としており、独自のノウハウを有しています。圧入とはインサートナットなどに熱を加えて専用の治具や圧入装置を使って挿入する技術です。圧入加工は板金加工のひとつで、溶接などと比べて歪みなどが少なくきれいに仕上がるため、接合部に痕跡を残したくない部材や見た目が重視される部品などに用いられます。プラスチック成形のことであれば何でも三光ライト工業にお任せください。レーザーマーキングも承ります。ご連絡お待ちしています。

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